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●問屋制家内工業 とんやせいかないこうぎょう

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 問屋制とは商業資本に支配されて従属する状態をさし,家内工業とは,家族労働を主とする家族内協業形態の工業のあり方を示す。問屋制家内工業とは歴史的発展段階の一つであるが,つねに明確な概念を示すものではなく,封建制,資本制の双方に存在する形態でもある。生産者である農民が製品を販売にさいし商人をへて消費者の手に渡るが,商人は,製品を安く買って利潤を生むため,前貸を行って生産者を傘下に掌握する。つまり資本力をもって小商品生産者を組みこみ利潤を収奪して商業資本を拡大するにいたる。この場合,原料・労賃の前貸によって生産者利潤を押えこみ,完全に農業から離脱できない農工未分化の状態の小農民的商品生産者としての生産者を支配することになる。こうした生産者を事実上の賃金労働者とみることもあり,こうした商業資本を,生産手段を所有し貸与している形態として,産業資本として捉える考え方も存在する。これが,さらに発展した形態をマニュファクチュアと呼んでいる。