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●敦煌千仏洞 とんこうせんぶつどう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の甘粛省敦煌県鳴沙山の断崖に造営された石窟寺院。中国では莫高窟という全長1,618m,492を数える石窟があり,塑像は1,400余体,壁画は45平方mもあり,大画廊と絶讃されている。石窟造営の開創には,前秦の366年(建元2)と355年(東晋,永和9)という2説がある。敦煌文物研究所の調査によれば,北涼のものが最も古く,北魏・西魏・北周・隋・唐・宋元まで造営がつづけられた。石窟の形式は,初め仏龕をもつ方柱窟,やがて伏斗形天井の奥龕窟となる。仏龕には彩色された塑像が安置され,壁画は初め仏伝・本生譚・千仏などを主とし,西域画風によっている。やがて礼拝像としての三尊仏や二仏並座の供養図,唐代の全盛期以後は,大伽藍を背景とする豪華な中国式浄土変が描かれるようになった。1900年に蔵経洞より数千点の幡絵や仏画・経典・古文書類が発見され,敦煌学の貴重な資料として注目されている。