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●ドルーズ派 ドルーズは

アジア シリア・アラブ共和国 AD 

 シリアでイスマーイール派から派生した一宗派。初め,ダマスカス南方のハウラーン山の麓に本拠を置いたが,後,レバノン山脈の南部にひろまった。現在もシリア・レバノンの山岳地帯に少数集団をなして居住し,一部はイスラエル内にも住んでいる。11世紀初め,ファーティマ朝のカリフ,ハーキムを神格化するために,ハムガタラージーが創始し,教義を体系化した。そして,ハーキムを最終の神の化身と規定し,「我らの主」と呼んだ。また,ハーキムの死を認めず,彼は単に姿を隠しただけであって,マフーディとして再現することを期待し,迫害・抑圧のもとにある信仰の秘匿タキーヤを認めている。このような宗教思想は,イスラームから逸脱するものとして,他のムスリムから批判されている。オスマン帝国の支配下で自治を認められたこともあるが,第一次世界大戦後,アラブ民族主義の有力政治家を輩出したり,シリアではフランス委任統治に対して,ドルーズ反乱が展開したりした。