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●トリエル

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD 

 西ドイツ南西部,ラインラント=プファルツ州にあるドイツ最古の都市の一つ。モーゼル川の河谷に位置し,古くから交通の要衝・ブドウ酒生産地として知られる。地名は,ケルト人のトルウェル族に由来している。ローマ皇帝アウグストゥスの時代に軍事拠点となり,クラウディウス帝下で植民都市(コロニア)として認可され,アウグスタ=トレヴェロールムと名づけられた。以後,属州ベルギカの州都としてのみならず,しばしば帝国西部の帝都に選ばれ繁栄したが,402年に宮廷がイタリアのラヴェンナに移されると衰退にむかった。皇帝浴場や城門(ポルタ=ニグラ)など3〜4世紀の歴史的建造物が数多く残っているのはこのためである。中世には,9世紀に大司教座が置かれ,司教都市として発展,13〜14世紀には大司教が選挙侯として権勢をふるった。19世紀初め,大司教領のすべてがプロイセンに編入され,都市自体もケルン大司教区に所属させられ,地方中心都市に衰退した。中世教会建築にも,司教座聖堂や聖母教会などみるべきものが多い。カール=マルクスの生誕地でもあり,生家が保存されている。