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●鳥居派 とりいは

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 浮世絵版画を始めた菱川師宣の後は,師房・師重が菱川の画風を継いだが,その後の発展に尽した鳥居派の功績は大である。烏居派は歌舞伎と密接な結びつきをもち,役者絵を主にして現代まで画系を伝えている。初代清信〔1664〜1729(寛文4〜享保14)〕は,絵を父清元に学び,師宣の画風に狩野・土佐両派の画風を取り入れて独自の役者絵様式を完成した。

 2代清倍(きよます,生没年未詳)の役者絵には,躍動感に満ちた壮快美が表現され,美人画にはナイーブな抒情味があふれている。

 3代清満〔1735〜85(享保20〜天明5)〕には,丹摺(にずり)絵が多く,明和(1764〜71)以後,鈴木春信風の錦絵を描いた。

 4代清長〔1752〜1815(宝暦2〜文化12)〕は,清満の門人となり,はじめ鳥居派の役者絵を,のち美人画を描いて清長風の美人画様式を完成,天明(1781〜88)期の浮世絵界を風靡した。2世清満が鳥居派5代を,3世清満が6代を,それぞれ継いだ。