●トランセンデンタリズム
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先験主義,または批判主義ともいう。カントおよび新カント派の哲学をとくに方法論の上から特色づけることば。カントによれば,先験的というのは対象についての先天的認識を意味するのではなく,むしろ対象を先天的に認識する仕方についての認識を意味する。かくて数学の可能根拠としての空間・時間と自然科学の可能根拠としてのカテゴリーが追求され,両者が先験的統覚によって統一されることによって自然認識が成り立つゆえんが明らかにされる。ここに真理が存立する。これに比すれば従来の哲学の中心概念とされてきた霊魂・世界・神は真理の国の外にある仮象にすぎぬ。その真の実在性は実践の領域に求められなげればならぬ。このようにしてわれわれの先天的認識の可能性とその範囲と限界を確定するのである。新カント派においてはこの思考法が価値ないし文化科学に適用される。