50音順    検 索

●トラヤヌス

ヨーロッパ スペイン AD53 

 53〜117 ローマ皇帝(在位98〜117)。五賢帝の一人。スペインのイタリカに生まれる。初めスペインで軍務に服す。97年上ゲルマニアの総督となりネルヴァ帝の養子となる。98年ネルヴァ帝の没後帝位につく。内政面では救貧政策の実施,オスティア港の改修・トラヤヌス街道の整備など土木事業を行った。ローマにトラヤヌス=フォルム広場をつくり,その中央には有名なトラヤヌス記念柱がある。一方対外的には拡張政策をとり,ダキアに対する2度の戦争(101〜102,105〜106)によってこれを属州とし,北アフリカのヌミディアではタムガディ・ランバエシスなどの都市を建設,その他アラビア・アルメニア・メソポタミアなどにも遠征し,トラヤヌス帝の治世にローマ帝国は最大の版図に達し,帝は元老院からオプティムス=プリンケプス「最良の元首」という呼称を与えられた。しかし帝が財政の破綻した都市にクラトレス財政監察官を派遣し財政を監督させたことが都市自治の衰退の一因となっていることは注目される。