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●トライチュケ Treitschke, Heinrich von

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1834 ドイツ連邦

 1834〜96 ドイツの歴史家。先祖はスラブ系であったらしい。ザクセンの軍人であった父のもとでドレスデンに生まれた。1866年キール,1867年ハイデルベルク大学教授となり,1874年からはベルリン大学に移った。プロイセン学派のなかでも強烈な小ドイツ主義者として知られ,憲法闘争ではビスマルクを支持した。1871〜84年には国民自由党から帝国議会議員となって実際政治にも参加した。〈国家は力である〉とし,統一時代のドイツにあって歴史学の立場からオーストリアの主張する大ドイツ主義を退け,プロイセンのホーエンツォレルン家を中心にしたドイツ統一を支持した。しかし,植民地拡大主義者で反イギリス的立場をとったため,しだいにビスマルクから離れていった。主著は未完成に終わったが『19世紀ドイツ史』(5巻)。正確な史料にもとづき迫力ある作品を残し,史学史上に名を残す歴史家であるといえる。