●ドミナトウス
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専主制と訳される。ローマ帝政時代にディオクレティアヌス帝によって確立された政治体制。語源はドミヌス(専制君主)としての皇帝の地位に由来する。3世紀の軍人皇帝時代の内乱を鎮圧したディオクレティアヌス・コンスタンティヌス両帝は,新しい秩序の上に帝国を再統一した。すなわち,広大な帝国を統治するために立法権・行政執行権・裁判権・軍指揮権などを集中的に掌握し,元首のように“市民の中の第一人者”ではなく,専制君主であり,“主”と呼ばれ,宝石で飾った緋衣を着用し帝冠をかぶった。市民は皇帝の臣下であり,皇帝の前では跪拝礼を強制された。行政組織では帝国を管区・属州に細分化し,文官と武官を分離して中央集権官僚制を強化し,官僚はすべて皇帝が任命した。その他軍制の改革・人頭税と土地税を加味したカピタティオ=ユガティオ制を柱とした税制の整備による財政の安定,コレギウム(同職組合)などによる身分の固定化を行った。