●土間 どま
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日本の住居は入り口から入ると土を固く叩きしめた土間と床を張った部屋とに分かれ,土間を一般にニワと呼び屋内の作業場であった。土間には藁打石・搗臼・摺臼などが置かれ,奥に流しやかまどがあったりする。土間が広い場合,馬屋があり,その後に小部屋がある地方もある。町家では通り庭という細長い土間が表から裏まで通っているが,農家でもこれをトオリと呼ぶところがある。農家の土間は作業場のため一般に広く,漁師の家では土間が極端に小さいところもある。かつて愛知県渥美半鳥の下層の家は掘立小屋で土間を丸太で区切り,住居の方に粟がらなどを敷き,上に筵(むしろ)を敷いた。滋賀・長野・新潟の広間型間取の家の落間・落座も土間を区切った形式であり,藁・糠を入れ,上に筵を敷いた。土座とも呼んでいるが,これらは堅穴住居からの変化を思わせる。〔参考文献〕杉本尚次『地域と民家』1973,明玄書房
柳田國男『居住習俗語彙』1939,民間伝承の会