50音順    検 索

●飛び梭 とびひ

AD 

 1733年ジョン=ケイが発明した梭。ケイの発明以前織り手は,梭(横糸を通す織機の付属具)を1回1回左右の手で織機にかけた縦糸のあいだに投げ通しつつバッタンバッタン織りあげていた。したがって,補助者なしに織ることのできる布地の幅は織り手の腕の長さで制限されていた。ケイの発明により,片手で引き手を引けば挺子(てこ)の作用で自動的に梭が飛び交うようになった。彼の特許証には〈織り手は……ひもをわずかに引くだけで……上記の新発明の梭は端から端まで楽に動かす〉と書かれてある。飛び梭を取り付けることによって織布の速度が倍加したのみでなく,補助者なしに広幅織物が織れるようになった。18世紀半ばごろに普及し始めて産業革命の発端をなし,糸不足が深刻な問題となったため紡績機の発明が待望された。ケイが梭を製造したランカシャーのベリのケイ公園に記念碑がある。