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●ドナテルロ

ヨーロッパ イタリア共和国 AD1386 両シチリア王国

 1386ごろ〜1466 本名ドナト=デ=ニコロ=ディ=ベット。ドナテルロは愛称。フィレンツェに生まれ建築のブルネレスキ・絵画のマサッチョとともに,イタリア=ルネサンスの真の開拓者とされ,このころの多くの彫刻家のうちミケランジェロと並ぶ巨匠といわれる。17歳ごろからギベルティのもとで彫刻を始め,20歳ごろからフィレンツェ本寺に石工として働く。この修業時代にブルネレスキとローマに旅し古代彫刻を研究,ゴシックの伝統とよき古典精神を理解し,強い個性をうち立てた近代的現実主義の最初の芸術家となった。彼は彫刻の各分野(丸彫り・ブロンズ・浮彫り・テラコッタなど)にわたって『預言者像』(38歳)・『聖ジョルジオ』『ガッタメラータ将軍騎馬像』(65歳)など多くの名作を遺した。なかでも,傑作『聖ジョルジオ』や『ダビデ』は徹底的な写実をとおして,精神的な領域にまで高揚され,個に徹して宇宙に通ずる写実主義の極致を示している。