●トトメス3世 トトメスさんせい
アフリカ エジプト・アラブ共和国 AD
「古代エジプトのナポレオン」と称されるエジプト第18王朝の大王(在位前1490〜前1436)。トトメス2世の庶子。父王の死後即位したが実権は父王の正妃ハトシェプストに握られた。彼女の死後単独統治者となり,直ちに対外積極政策に転じてシリア=パレスチナに出征,反対同盟の盟主ミタンニを撃破した。その後の出征17回におよびエジプトは以後オリエントの最強国として君臨する。シリア=パレスチナの臣属国はいずれも子弟をエジプトの宮廷に送り,彼らは帰国するとエジプトの忠実な臣下となった。彼は莫大な戦利品で各地の神殿を飾り,壁画には彼の功業を刻ませた。そのミイラはデル=エル=バフリから発見された。この大帝国もその死後1世紀足らずでアマルナ革命がおこって,一時衰退した。これが復活するのは第19王朝のラメス2世のときであった。