50音順    検 索

●ドーデ

ヨーロッパ フランス共和国 AD1840 七月王政

 1840〜97 フランスの小説家。南フランスのニームで生まれる。貧窮の少年・青年時代ののちパリに出て庇護者を得て文学に専念。南フランスの大詩人ミストラルを初めフローベール・ゾラ・ゴンクールらとも親交を結ぶ。南フランスプロヴァンスを舞台とする『風車小屋だより』(1866)と,普仏戦争時代のエピソードを題材にした『月曜物語』(1873)の2作は代表曲短編集。その他,陽気でほら吹きでまた臆病な南フランス人を描いた『タルタラン=ド=タラスコン』(1872)を初めとする「タルタラン」3部作,ビゼーの作曲で有名になった戯曲『アルルの女』(1872),随筆『パリ30年』(1888)などがある。作風は現実を題材として忠実に描写しようとする点で写実主義や自然主義との類縁性が認められるが,現実を冷酷に科学的に観察するのではなく,ユーモア・風刺,なかんずく詩情をもって創作にあたった結果,情味あふれる独得な作風をつくりあげている。

01