●ドーズ案 ドーズあん
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
第一次世界大戦後のドイツの賠償問題に関して,アメリカのドーズを長とする国際専門委員会が立案した賠償支払い計画。ドイツに対する賠償金は,ロンドン会議で1,320億金マルクと決定されたが,巨額の賠償支払いはドイツを疲弊させ,マルク貨の下落が進行した。それはフランスのルール占領によって加速され,ドイツ経済は破滅に瀕した。ドイツの救済をはかるため,1924年ドーズ専門委員会がロンドンで開かれ,決定されたのがドーズ案である。内容は,[1]標準年度の支払い額を25億金マルクとし,むこう4年間は過渡期として支払い額を低く定める,[2]マルク貨安定のためドイツ帝国銀行を改組する,[3]ドイツの財政の均衡化をはかるなどであった。ドーズ案の成立によりフランスは25年ルールから撤兵し,同年ロカルノ条約も結ばれた。ドイツはアメリカ資本を中心とする巨額の外債を得て,経済の再建と合理化を進めたが,対外債務の累積に苦しんだ。