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●年越し としこし

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 旧年から新年へ年を越すこと。具体的には大晦日から元旦にかけての時間,およびその間の行事をいう。大歳・年の夜などというところもある。この夜は,歳神を迎えるためのさまざまな物忌が各地に伝えられている。早く寝ると白髪が生えたり,早く老けるといい,終夜眠らずに過ごすのが年越しの古い形であった。除夜の鐘を合図に青年が裸で海に入る習俗のある土地もあり,穢れを落とすミソギを表している。また,この夜はイロリの火を絶やしてはいけないといい,ヨツギホダ・セチホダ・年越カブなどと呼ぶ太い薪をくべ,3日または7日間火を絶やさない土地は多い。この夜の食事をオセチ・トシトリなどといい,特別な物を食べることも全国的で,年越そばもその一つである。道具の年取り・道具の正月といい,牛馬や道具にも年をとらせる風がある。津軽地方では,大晦日に,臼伏せの祝いというのがあり,家人が年取りの膳に付く前に,土間に農具を並べ,餅を供えて主人と下男頭がそこで拝礼する。年越しという語は,このほか節分・正月六日・小正月などの日にも呼ぶ地方がある。