●歳神迎え としがみむかえ
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歳末に歳神を家に迎えるための諸行事をさす。12月13日ごろのススハキに始まり,門松迎え・注連縄飾り・幸木・鏡餅の準備などが知られる。餅搗きのすんだ臼に農具や餅などを供えることは歳神迎えの素朴な形を示している。松迎えは男がするものだとする所が多いのは,これが歳神の司祭者である年男の大切な役割であったことを物語っている。松を家に迎えることで歳神を迎えると考えていた地方は広く,歳神が山からやってくるものとする考え方を示している。長野県北安曇郡で,家より高い所から迎えてくるものとしていたこと,新潟県岩船郡で,峰の見晴らしの良い所から迎えると縁起がよいとしていたことなども,この観念の現れといえよう。これは家の先祖の霊が山の高みにいるとみる祖霊観に通じているといえる。松迎えはススハキをする日に行うのが古式だったが,のちには餅搗きをする28日にした所も多い。ススハキは歳神の祭場となる家を清める行為だと考えられる。