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●年男 としおとこ

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 正月は年神祭の機会で,年男はその斎主のこと。所によっては,節男・若男・若太郎などともいう。戸主もしくはその長男がつとめる例が多い。家の若い男子とか奉公人が年男になる所もあるが,本来の姿ではないであろう。年男は松迎えや正月・飾りなどの正月準備も積極的に行うが,なかでも元旦未明に一人だけ起きての若水汲みと年神への供饌,若水を用いての福茶わかし・雑煮づくりは,全国的に年男の重い任務とされていた。最近では若水汲みもなくなりだいぶ崩れたが,とくに東日本ではこれらを女性にさせることを忌む所が多かった。元旦だけでなく,正月三ケ日間や七日正月・十五日正月の神饌調進も,かつては年男のつとめだった。これに対し,四国・九州地方には若水を女性が汲むことにしている所が少なくなく,正月祭の司祭者の性格を考える上で興味が深い。また,社寺の節分祭の豆撒き役に厄年の者を選んだり,人気俳優などをあて,これをも年男というようになった。