●登山 とざん
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山に登ること。一般には2,000m以上の山岳地域に登ることをしめす。スポーツとしては,19世紀中ごろのイギリス山岳会創設に始まり,近代登山・アルピニズムと呼ぶ。【歴史】西洋の人々はかつて自然の美を讃えるとともに,山を魔物の住家として恐れていた。しかし,1786年パッカールとバルマによる欧州最高峰モンブラン(4,810m)の初登頂をきっかけとして,つぎつぎとアルプスの巨峰は登頂され,ついでコーカサス・アンデス・アラスカから世界の屋根ヒマラヤヘと目が向いていった。1953年イギリス隊員ヒラリー(Hillary)とシェルパのテンジン(Tenzing)により世界最高峰エベレスト(8,848m)が征服され,その後10年間で8,000mを超えるヒマラヤの14座はすべて登頂された。1956年(昭和31)槙有恒を隊長とする日本隊がマナスル(8,156m)登頂に成功。
日本では修験者・僧侶による宗教登山は古くから行われ,一般大衆の木曽御岳・富士山・立山などへの信仰登山も盛んであった。近代登山はイギリス人牧師ウォルター=ウェストンの影響で1905年(明治38)日本山岳会が誕生してからである。1911年レルヒが伝えたスキーにより冬山登山も始まった。
【登山一般】得点やスピードを競うほかのスポーツと異なり,誰でも自由に参加して大自然のなかで精神力と体力の向上をはかれる。縦走(尾根歩き)・沢登り・岩登り・雪渓ややぶの登降など上級向きから家庭向きまでコースは多彩なので,自己の体力・実力にあった登山計画をたてるのが最重要。事故などの危険を予測した周到な準備をすること。集団登山の場合,責任感の強い信頼のおける人を選ぶこと。山のルールを守ること(山を汚さない,道標などを壊さない)。
また,登る山や季節によって異なるが,個人装備として携行すべきものは,登山靴・リュックザック・地図(5万の1が便利)・磁石・雨具・食器類・寝装・予備の服装と食料・ピッケル・アイゼンなど。