●戸坂潤 とさかじゅん
アジア 日本 AD1900 明治時代
1900〜45(明治33〜昭和20) 昭和初期の戦闘的唯物論哲学者。東京生まれ。1924年京都大学哲学科卒業。在学中より新カント派の認識論哲学の影響のもと,空間論やその他の科学論的研究に従事していた。1931〜35年,三木清の後任として法政大学教授。三木からマルクス主義の洗礼を受ける。1932年岡邦雄・三枝博音とともに唯物論研究会を組繊し,機関誌「唯物論研究」を創刊。1935年大学を思想不穏のかどで免職。同年『唯物論全書』の刊行を開始し,社会・政治・文化一般と多方面に唯物論的視点から切り込み,政府の戦争政策・蒙昧(もうまい)政策と闘った。しかし軍部独裁政治の台頭に抗し切れず,1937年執筆禁止,1938年11月いわゆる唯物論研究会事件で逮捕され翌年冬に保釈。懲役3年の実刑を科せられ1944年下獄。翌1945年終戦を目前にして,長野刑務所で栄養失調による急性腎臓炎のため獄死した。代表的著作として『科学論』『日本イデオロギー論』がある。