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●特別高等警察 とくべつこうとうけいさつ

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 略して特高警察・特高ともいう。第二次世界大戦前,内務省警保局の指揮下に警視庁・各道府県におかれ,治安立法違反者・在日外国人・朝鮮人・労働団体などの取り締まり,労働争議の調停,出版物・碑文の検閲などにあたった。とくに大正・昭和前期をつうじて,共産党員をはじめ反政府的な思想家・芸術家・言論人・宗教家などの監視・検挙・取り調べに辣腕をふるい,多数の死亡者を出したその拷問は,一般市民までも恐れさせた。最初に警視庁に設置されたのは社会運動が積極化し,幸徳秋水らの大逆事件が発生した翌年の1911年(明治44)8月で,翌1912年(大正1)10月大阪府に,1922〜26年(大正11〜15)に主要9道府県に置かれ,共産党大弾圧「3・15事件」のあった1928年(昭和3)には残りの全県に拡大され,1932年(昭和7)6月警視庁の特高課は部に昇格した。日本敗戦の1945年(昭和20)10月占領軍総司令部の指令により廃止。

〔参考文献〕大霞会編『内務省史』1970,地方財務協会

松尾洋『治安維持法と特高警察』1979,教育社