50音順    検 索

●徳富蘆花 とくとみろか

アジア 日本 AD1868 明治時代

 1868〜1927(明治1〜昭和2)明治・大正の小説家。本名健次郎。熊本県出身。横井小楠の門下の秀才で熊本の教育に貢献の大きかった徳富一敬を父とし,徳富蘇峰を兄とする。歴史家を志して同志社に学んでいるあいだに,キリスト教思想の影響を受け,トルストイに私淑。同志社を中退して1889年(明治22)上京し,兄の経営する民友社のもとで人物史伝・短編小説などを発表した。1898年「国民新聞」に『不如帰(ほととぎす)』の連載を開始,1900年に単行本として出版。尾崎紅葉の『金色夜叉』とともに明治の通俗小説のベストセラーとなった。次いで出版された随筆『自然と人生』・自伝的小説『思出の記』も好評を博し長編小説『黒潮』は,独自の社会小説となった。1906年に出発した聖地巡礼の旅では,ロシアへ回りトルストイに面会している。帰国後は田園生活に心の安住を求めつつ,随筆『みみずのたはこと』『新春』・長編小説『富士』などを書いた。

01

02