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●読史方輿紀要 とくしほうよきよう

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 130巻付4巻。顧祖禹(こそう)(1631〜92,崇禎4〜康煕31)の撰。顧祖禹は14歳のとき明朝の滅亡にあい,以後,清朝には出仕せず,歴史地理研究に没頭した成果が本書である。巻1〜9では,歴代王朝の盛衰興亡と境域地勢の変遷。巻10〜123で,全土を直隷・江南・山東・山西・河南・陝西・四川・湖広・江西・浙江・福建・広東・広西・雲南・貴州の15地域に分け,その封域の変遷・山川険要の得失・各府州県の沿革・故城の歴史などを各県単位に記述。巻124〜129は河道や漕運に関する変遷・故事。巻130は天文。巻末に輿図要覧4巻が図説として付いている。

 胡渭の『禹貢錐指』・顧炎武の『天下郡國利病書』などとともに,中国歴史地理研究には不可欠の書籍とされているが,大部にわたり検索が容易ではなかった。青山定雄編『讀史方輿紀要索引―支那歴代地名要覧』(1933,東方文化学院東京研究所発行)が刊行されて,膨大な資料を包括する本書の活用が便利になった。