●トクヴィル
ヨーロッパ フランス共和国 AD1805 第一帝政
1805〜59 フランスの政治家・思想家・歴史家。王党派旧貴族の出身。1827年司法官になり,アメリカ刑務所制度の視察に派遣され(1831〜32),『アメリカの民主政治』(井伊ほか訳)(2vol., 1835, 40)を著して名声を得た。1841年アカデミー・フランセーズ会員。1839年来代議院,1848年憲法制定会議,1849年立法議会議員。外相(1849)。1851年末のルイ=ナポレオンのクーデタ後引退して,フランス史研究に専念,(1856)を発表。彼は,歴史の必然である民主化を社会的平等化ととらえ,画一的均質化がもたらす自由なき専制の危険性が,貴族制や中間団体・結社を一掃したフランス革命(中央集権化・官僚権力の増大)によっていよいよ強化されているとして,なお残存している英米の自由主義的伝統に注目,大衆社会時代の予言者となった。ほかに『回想』(Souvenir, 1893)がある。