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●トカラ列島 トカラれっとう

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 鹿児島県に属し,屋久島と奄美大島とのあいだ,約180kmに点在する島々から成り立つ。10余の島々のうち,人の住んでいる島は七つある。それらの島々の名前を屋久島側からあげると,口之島・中之島・諏訪之瀬島・平島・悪石島・小宝島・宝島となる。ほかに1970年(昭和45)まで人の住んでいた臥蛇島(がじゃとう)を初め,小臥蛇島・横当島などの比較的大きな無人島がある。このトカラ列島一帯はかつてはすぐれたカツオ漁場であった。そのため,藩政時代においても,坊泊・枕崎といった九州本土の漁民がこの地に漁に来た。またトカラ列島民の多くもカツオ漁に従事し,藩政時代の年貢は米でなく,カツオ節でおさめられている。この地帯は,早くから民俗学者に注目された。沖縄から奄美をへて九州本土にいたる南方文化の流入経路とみなされたからである。七島正月年齢階梯制など,注目すべき民俗事象が多くある。現在は七つの有人島で鹿児島郡十島村という一つの行政村を形成している。