50音順    検 索

●トゥルンバルト

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1869 

 1869〜1954 ドイツの文化人類学者・社会学者。ニューギニア・ソロモン諸島・ビスマルク諸島やアフリカなどで調査を行い,詳細な民族誌を著す。文化は全体的な機能関係においてのみ把握可能とする,機能主義の立場をとり,無文字社会における経済生活の社会機能的研究で知られる。ただし,ラドクリフ=ブラウンやマリノウスキーとは異なり,社会の歴史的変遷も重視していた。彼は進化という概念が,実質的に積み重ねのきく技術や知識等には適用が可能だが,宗教・社会組織・道徳などはその範囲外にある,とみなした。この観点をもとに,『人類社会−−その民族学的基礎』5巻(1931〜35)で,〈社会の進化は知識技術分野を指標として段階づけられるが,それが文化全体の進化段階まで規しない〉と論じた。また,国家の起源を異民族の征服に求める説を,東アフリカを例として唱えた。1925年ベルリン大学教授。「民族心理学・社会学雑誌」主幹。