●トゥルクメン
アジア トルコ共和国 AD
中央アジアのトルコ系民族の一つで,ソ連邦のトゥルクメン共和国の主要人口をなす。その名の由来は不明であるが,民族伝承やその使用言語(トゥルクメン語)から,古代トルコ族の一つであるオグズ族から派生したものと考えられ,同じオグズ族より分かれたセルジューク・オスマン・アゼルバイジャンなどと近隣関係にある。本来は遊牧民で,11世紀にはその名がみえるが,民族的な統一国家を形成せず,近隣定住地帯の脅威でありつづけた。16世紀以降,政治的にはウズベク族やペルシアの支配のもとでオアシスヘの定住傾向が生じた。19世紀のロシアの南下に,その遊牧民族としての特性を発揮した。最も果敢な抵抗を試みた後,その支配を受け入れ定着農耕化が実現した。現在は,カスピ海東岸からアラル海付近のトゥルクメン共和国とウズベク共和国の一部に住むが,少数がイラン北部やアフガニスタンにもいる。