●頭山満 とうやまみつる
アジア 日本 AD1855 江戸時代
1855〜1944(安政2〜昭和19)伝統的国家主義者・右翼の巨頭。福岡藩士。1876年,福岡で不平士族の運動に加わり捕えられ,下獄した。西南戦争後出獄し,愛国社の国会開設運動に加わる。1879年には,箱田六輔・平岡浩太郎らと向陽社を組織,さらに1881年玄洋社を創立し,しだいに自由主義から離れ,皇室を戴くナショナリズム運動を展開していった。その一側面として侵略的大アジア主義の立場をとり,金玉均・孫文・ラス=ビハリボースなどの亡命政治家を援助し,条約改正問題では対外硬を主張する運動をおこした。また,日清戦争前すでに対露同志会に加わって日露開戦を主張するなど,つねに日本の対外進出を計り,強硬外交を唱えた。さらに,主として政界の裏面で画策し,第1次松方内閣の選挙干渉への協力,大正期の宮中某重大事件では皇室尊崇の考えの下に,長州閥の元締,山県有朋に反対するなど多面的な政治活動を行った。晩年には,右翼陣営だけでなく政界や財界にも裏面からかなりの影響力をもつと伝えられるが,正確なところは不明である。また,その言動も,往々にして伝説化していて,マユツバなことも少なくない。〔参考文献〕編さん会『玄洋社々史』明治文献
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