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●唐箕 とうみ

アジア 日本 AD 

 風力を利用して,穀物の実と皮・藁くず等の夾雑物を選別したり,成熟粒と未成熟粒をわけるのにも使われる農具である。箕を機械化したもので,1700年(元禄13)ごろの江戸中期に中国の絵図より気づき,日本特有の形式を考えだし,さらに各地方ごとに改良を加えて発達した。唐箕は,穀物を入れる漏斗(ろうと)部,板の羽根を回転して風をおこす風洞部,漏斗部より落下する穀物を選別する風選部よりなっている。風選によって,重い良質粒が1番口から流れ出し,やや軽い未成熟や欠損粒は2番口に落ち,藁くずなどの塵は3番口(大かめぐち)から外へ吹き飛ばされる。作業は一人は風洞部の羽根を回転させながら,漏斗部からの流出を調整する。ほかの一人は漏斗部に穀物を入れる,選別された穀物を別々の用器に入れわけるなどの作業をする。この農具は1950年(昭和25)ごろまで使用したが,動力脱穀機の普及によって,ほとんど使用されなくなってしまった。

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