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●東福寺 とうふくじ

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 京都市東山区本町にある臨済宗東福寺派の本山。山号慧日山。1236年(嘉禎2)九条道家の発願により着工,たまたま聖一国師円爾の声価を伝聞し,1243年(寛元1)同寺開山に請じた。1257年(正嘉1)道家発願から21年後に落慶。東大寺と興福寺から1字ずつを取って東福寺と号した。初めは建仁寺と同様に禅を中心とするものの,天台・真言兼修の寺の性格が強かったが,しだいに純然たる禅寺となった。しかし檀越は九条・一条の両摂関家であり,住持は円爾の法孫が独占するという特殊な本山のため,十方住持制を建前とし武家政権を基盤とする京都五山のなかでは,第4位の地位に甘んじた。南北朝から室町時代にかけて虎関師錬・岐陽方秀・雲章一慶・桂庵玄樹らが輩出して文運盛んであった。応仁の乱の災禍をまぬがれて「東福寺の伽藍面(づら)」といわれるほどの広大な伽藍を誇ったが,1881年(明治14)の火災で大半を焼失,残った山門・僧堂・東司(便所)などが国宝・重文となっている。