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●倒幕運動 とうばくうんどう

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 江戸時代末期の徳川幕府打倒のための政治運動をいう。この運動は,文久・元治期の公武合体運動や尊王攘夷運動の延長線上に,その挫折や転回をへて慶応期に全面的に展開する。この画期は,1866年(慶応2)1月の薩長同盟の成立で,薩・長両藩は幕府との軍事的対決の姿勢を明確に打ち出した。これに対して土佐・福井の公武合体派雄藩は,公議政体論をかかげて幕府を動かし,翌年10月大政奉還を断行,徳川家中心の統一国家の樹立をめざした。いっぽう薩長倒幕派は,天皇中心の統一政権を樹立するため,同年12月王政復古のクーデターを敢行し,ついに幕府を廃絶させた。これに反撃を試みる旧幕府側に戊辰戦争をいどみ,その勝利によって維新政権の主導権を握ることになる。倒幕派は尊壌派にみられる名分的な観念論的色彩の強烈な志向性を脱却して,政治的リアリズムに徹したことが,天皇制絶対主義国家形成のヘゲモニーを担いえたものとみなすことができる。