●東南アジア諸国連合 とうなんアジアしょこくれんごう
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タイ・フィリピン・マレーシア・インドネシア・シンガポールの5カ国外相が,1967年8月5日にタイのバンコクで会議を開き,「バンコク宣言」を発表し,結成した地城協力機構。通常アセアン(ASEAN)と呼ばれる。戦後独立した新興国が大部分を占める東南アジアにあって最初の自立的組織。ヴェトナム戦争の泥沼化のなかで発足当初は大した活動はみられなかった。しかし1970年代に入り,国際政治が米中ソの三極構造に転換していったのを機に,1971年11月に「クアラルンプール宣言」を採択し「東南アジア中立地帯構想」を打ち出し,1974年5月にジャカルタで開催された第7回外相会議では経済協力の強化が訴えられたように,地域協力による平和的発展の道が探られるようになった。1974年には日本の田中首相のアセアン歴訪に際してタイやインドネシアで反日運動がおきたが,その後むしろ対外的経済協力関係の樹立につとめ,1976年2月にバリで一回首脳会談を開き「ASEAN 協和宣言」「東南アジア友好協力条約」をまとめ,内部結束を図るとともに翌1977年8月には,日本・オーストラリア・ニュージーランドを含め拡大外相会議を開き,周辺地域との協力を強化している。内部的には共同工業化や特恵制度など経済協力機構的色彩を濃くしている。外交的にも社会主義圏との平和共存を維持しているが,いまだ緊張をはらんでいるのは事実で,各国の内政にも問題が少なくない。