●東南アジア条約機構 とうなんアジアじょうやくきこう
AD1954
1954年9月に調印された東南アジア防衛条約にもとづく東南アジア・太平洋地域の軍事同盟。略称は SEATO。加盟国はアメリカ・イギリス・フランス・ニュージーランド・タイ・フィリピン・パキスタンである。条約は,インドシナ問題に関するジュネーブ会議開催を目前にしてアメリカが堤唱し,条約適用地域には加盟国の領土のほか,インドシナ地域が含まれていた。すなわち,第二次世界大戦後の民族解放運動の展開を抑え,社会主義圏を封じ込めることを意図したものだった。しかしアジア地域からの加盟はわずか3カ国にとどまり,またヨーロッパ諸国はすでに植民地戦争への介入に消極的になっていたため,当初から内部に矛盾を抱えていた。1975年のインドシナ3国解放によってSEATOの存在意義は完全に失われ,77年6月に解散したが,アメリカは条約自体は依然として有効であると表明している。