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●道徳性 どうとくせい

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 道徳的法則(きまり・規範)を自らの意志にもとづいて,すなわち自律的に守るようになることである。この道徳性の育成を目指す教育活動が道徳教育にほかならない。教育の目的は,人格の完成をめざすことであり,その基盤となるのが道徳性,すなわち,道徳的習慣,道徳的な判断力・心情・態度などの育成である。道徳性を,道徳の本性・真の道徳という意味からとらえると,道徳的法則が,自律的に義務に発した行為となる場合にのみ,道徳性があるとされる。たとえば,約束を守るべしという道徳的法則が,約束を守らないと不利益を伴うからとか,叱られるからとかの,外的拘束や他律によって約束の義務に従うことには,道徳性はない。約束を守ることが,無条件に,純粋な動機で,せずにはいられないとの義務からなされるところにのみ,道徳性を認めることになる。このような道徳性についての考え方は,カントの道徳思想の基本をなしている。