●道中唄 どうちゅううた
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道中で歌われる馬子唄などをさす。旅には旅の唄がある。道中ではやった唄がある。そのなかにはもちろん地名が詠みこまれ,一種の名のあるところを紹介する当地ソングのようなもの,「××心中くどき」「××案内くどき」のごときものがある。ときには宿場唄として宿場の繁栄のためにつくられたものもあった。
中山道の追分には〈一に追分,二に軽井沢,三に松本ままならぬ,追分一町二町三町四町五町あるなかで,なかの一町が儘ならぬ。〉
〈油屋に置けども,ありやわしが物,年の明くるまで預け置く。〉
〈追分女郎衆に,つひだまされて,縞の財布がからとなる〉
というようなのは道中唄であった。
こうしたものをつくった文人・遊人・俳人がいたと考える。信濃追分のごときは,ハイヤ系の歌として全国に波及する。流行唄は30年ごとに大きく変わったと書く本もあるくらいである。