●東大寺南大門 とうだいじなんだいもん
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東大寺の南大門はこの寺の正門で,最初(757)は和様形式で建てられていたが,1180年(治承4)に平家の焼討ちにかかり,そののち重源により1199年(正治1)6月に復興上棟して,1203年(建仁3)の東大寺の総供養のときには仁王像とともに完成したようである。この門は5間3戸で入母屋造,内部は吹抜けで化粧屋根裏まで見通す構成となっていて,その直線的な美しさは堂々たるものである。また天平期の基壇の上に建てられているようで,天平創建の雄大さがうかがえる。あくまで垂直材と水平材を貫いて構成し,その円柱は18本を数える。その建築様式は大仏様(宋様式)といわれ,挿肘木を用いて7本の肘木に巻斗を上下整然と並べて下方の腰屋根や上方の大屋根を支え,6段目では6個にもなって壮観である。この様式は鎌倉時代の強固で簡素な武家的気風に合致するもので,鎌倉時代の大仏殿もこの方法で建てられていたと考えられる。〔参考文献〕奈良六大寺大観刊行会『東大寺』1968,岩波書店