●同族神 どうぞくしん
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同一同族内の本家分家の家々によって祭祀される神。同族神の名称としては,ウヂガミ・ウチガミ・ヂガミ・ウブスナ・センソ・イワイデンなどが報告されている。祭神は同族の祖先や稲荷・八幡・若宮等の諸神がみられる。祭神を同族成員で共有する例もあれば,そもそもは祭神は本家の氏神・屋敷神であり,これをほかの分家の家々も共同に祭祀する例もしばしば存在する。祭祀の主祭者については,本家のみが主祭者となる例や,同族内の家々で輪番頭屋制が行われる場合もある。また,かつては本家のみが主祭者であったが現在輪番制に移行している例も数多く存在している。こうした祭祀形態の差異は,当然のことながら,その同族の性格−本分家の格差の程度・同族の団結力の強弱等に関連している。同族のより強固な東北地方においては,本家が同族神を所有し,その祭祀を主祭し,また儀礼の席順においても本家が優先され,さらに分家間にも家格によって席順が定められることが多い。同族の祭祀の目的は,同族内の集団的意識を高め,また時には同族内の家格の位置関係を再確認することにある。