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●道宣 どうせん

アジア 中華人民共和国 AD596 随

 596〜667 中国唐代の律僧。中国の律宗史上の第一人者。道宣の家柄は南朝系の貴族官僚。九歳で詩を賦し幼少より秀才で,当時の士大夫としての教養も一応身につけていた。20歳のとき大荘厳寺の智首によって具足戒を受けた。智首は四分律宗の正統に属し,道宣は智首から律を習ったが,修禅の志をももっていた。645年(貞観19)玄奘の訳経に参加を要請され筆受・潤又となった。同年名著『続高僧伝』が著され,のち『四分律比丘含注戒本』『釈迦方志』などが世に出,南山律宗の確立をみるとともに,仏教史学者としての名声もあがった。道宣は抽象的な理論仏教よりも,律・禅のような実践仏教に重点をおき,また華やかな説教講義よりも地味な歴史的著作に興味をもち,世俗的栄達よりも清貧・質素を求めた。また逸民の風があり,山林に心をひかれ,つねに終南山を慕い,それゆえ律宗は南山律宗といわれた。