50音順    検 索

●刀銭 とうせん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,春秋戦国時代の銅銭。青銅製の刀子を模してつくられていることから刀銭と呼ばれる。春秋中期ごろ現れ,戦国時代全期にわたって燕・斉を中心とした中国東部で流通した。形状と発行国から尖首刀(燕),明刀(燕・斉・趙),斉刀(斉),円首刀(趙),方首刀(魏)に分類される。時期は尖首刀が古く,明刀・斉刀・円首刀がこれにつぎ,方首刀が最も新しい。斉刀はとくに大型で,長さ18cm,重さ50g以上あるが,時代が下るにつれて小型化し,方首刀は長さ10cm内外,重さ10gほどである。燕では国家的統制のもとに鋳造され,斉ではリンシ※注1※や即墨などの重要都市で鋳造されていた。趙や魏では都市単位に鋳造され,布銭の流通地域と重なりあっている。いずれの刀銭もかなり広い地域で流通しており,戦国時代の通商が国境を越えたひろがりをもって活発に行われたことを示している。戦国最末期には円銭が西方から盛んに入ってきたらしく,燕や斉でも円形方孔の銅銭が鋳造された。

00