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●唐招提寺鑑真和上像 とうしょうだいじがんじんわじょうぞう

アジア 日本 AD 

唐招提寺の開山御影堂に安置されている天平時代肖像彫刻の代表作。鑑真は優れた授戒の師として日本へ招かれた唐の高像である。来日を決意してもその渡海は困難をきわめ、五たび失敗して失明するという災難にもあったが、初志を貫いて日本の土を踏んだのは、12年目の753年(天平勝宝5)12月のことであった。鑑真は東大寺の唐禅院に入り、大仏殿前に戒壇を築き、聖武天皇らに菩薩戒を授けた。のち鑑真は東大寺を去り、戒律研究の道場として唐招提寺を開いたが、763年(天平宝字7)の5月6日に結跏趺坐のまま西面して76歳の生涯を閉じた。この像は、そのときの鑑真の姿を写したものであるという。像高79.7cmの脱乾漆(だっかんしつ)の彩色像で、乾漆特有の柔らかな肉付けを行い、衣のひだも起伏が小さく、総じて静かでおだやかな印象を与える。そして、かすかに笑みをたたえた顔は、高像の面影をよく伝えている。

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