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●東寺百合文書 とうじひゃくごうもんじょ

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 京都の教王護国寺(東寺)に伝来する古文書。1685年(貞享2)前田綱紀が寄進した100個の合箱を片仮名・平仮名のいろは順に番号をつけ,それに分け収められているため,この名称がついた。総数は約4万通,平安時代末期より,鎌倉・室町時代にかけて東寺領荘園に関する文書を数多く含んでいる。東寺領荘園研究に不可欠の文書といえる。とくに整理整巻することもなく,伝来してきた元のままの形で収められていたので,原形がよく保存されている。箱蓋の裏銘によれば,箱に分置されたのは1685年のことである。東寺百合文書は,東寺領の荘園に関する貴重な数多くの文書を含んでおり,荘園研究にとって欠くことのできないものばかりの史料である。なかでも,丹波国大山荘・伊勢国川合・大国荘・若狭国太良荘・播磨国矢野荘・山城国久世荘・備中国新見荘・伊予国弓削荘などについては,豊富な史料が残されている。なお東京大学史料編纂所の『大日本古文書』の家わけ文書として,近時教王護国寺文書の刊行がすすめられている。