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●東三省 とうさんしょう

アジア 中華人民共和国 AD 

 現中国東北部の3省。黒竜江・吉林・遼寧(旧奉天)の3省を統合して呼ぶ。東北三省ともいう。この地から興った清朝が華北に侵入し中国支配に乗り出すと,父祖発祥の地として神聖視して軍政を敷き,盛京(奉天)・吉林・黒竜江の3将軍を置いて統轄させたことにその始まりがある。清朝は封禁策をとり漢民族をいれなかったが,清末,ロシアと日本の侵略が始まると一転して漢民族の移民を奨励し1907年(光緒33)に行政組織を改め東三省総督のもとに3巡撫をおき,中国内地と同じにした。民国時代に入っても奉天省が遼寧省に改められたほか,東三省の名はそのまま継続され,1931年(民国20)に日本軍が占領し,1932年(大同1)満州国が成立するまでつづいた。現在人口の90%以上は漢民族で占められ,ほかに朝鮮・モンゴル・ツングース系諸族がいる。北は中国最大の東北平原を擁し肥沃な農業地帯を形成し,南部は中国最大の重工業地帯,東部の長白山地は大発電地帯・大森林地帯をなし,地下資源に恵まれている。