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●トゥグリル=ベク

AD993 

 993〜1063(在位1037〜63)大セルジューク朝の始祖。1034年ごろ,トルコ系のセルジューク族は,ガズニ朝のマフムードの許可を得てナサーとバーワルド間の地に移住。マフムードの死後,その子マスウードはセルジューク族と不和となり,1038年トゥグリル=ベクはメルブとニシャプールで王位についた。1040年タバリスタンをとり,1043年にはガズニ朝軍を破ってホラサーンを占領し,カリフ=カーイムに敬意を表した。1055年,トゥグリルはバグダードに入城,カリフに姪を嫁がせた。1058年世俗的な権力者を意味するスルタンの称号をカリフから贈られた。これ以後,カリフの世俗的支配権は失われた。トゥグリルによる東方イスラーム世界の統一は,分裂したイスラーム圏を再統一し,ビザンチン勢力を撃退し,ヨーロッパから押し寄せてきた十字軍に対し,イスラーム勢力を結集するという大きな成果を生んだ。