●銅鏡 どうきょう
AD
青銅でつくられた金属鏡。ギリシア系の柄鏡と中国系の円鏡・方鏡があり,中国では殷代晩期に出現する。それに続く西周時代は確実な資料がないが,春秋時代には鏡製作がかなり普及する。その後,中国の鏡は呪術的霊力のある神器として独自の意匠で鏡背を飾るようになり,戦国鏡・前漢鏡・後漢鏡・六朝鏡・唐鏡と発達した。わが国で銅鏡が出現するのは,弥生時代の前漢鏡を最初の例とする。鏡には姿を映す鏡面と文様で飾られる鏡背とがある。鏡背は中心に紐を通す鈕があり,鈕は円座・四葉座・蝙蝠座などの鈕座を有する。主文様帯は銘帯を境として内区と外区に分けられ,内区には神獣などの図像を配する。銘は押韻の詩文体で,製作所・製作者・製作年号を入れたものもある。縁は他の部分より一段高くなり,断面形によって平縁・三角縁・蒲鉾縁・匕縁などに分類される。
![]()