●東海散士 とうかいさんし
アジア 日本 AD1852 江戸時代
1852〜1922(嘉永5〜大正11)小説家・政治家。本名柴四朗。旧会津藩士。1867年(明治1)の会津落城の折には官軍と戦って母や兄妹を失い,自身も東京に拘禁された。1877年の西南の役に従軍して記事を新聞に送り,知遇を得てアメリカに留学,ハーバード,ペンシルベニア大学などで経済学を学び,1885年帰朝して『佳人之奇遇』(1885〜95)を執筆した。主人公の東海散士がフィラデルフィアの独立閣で二人の佳人に出会うところから始まるこの代表的政治小説は,会津敗亡の悲劇に日本および世界の弱小国の運命を重ねたもので,青年に愛読された。この長編を書きつぐ一方,条約改正反対運動などにかかわり,衆議院議員に選出され,日韓・日清の問題にも奔走,入獄したこともある。ほかに『東洋の佳人』(1888),『埃及近世史』(エジプトきんせいし)などの著述がある。〔参考文献〕柳田泉『政治小説研究』全3巻 1967〜1968,春秋社
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