50音順    検 索

●湯王 とうおう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,殷王朝開国の王,殷王朝の始祖契(せつ)より14代。名は履,または天乙。一般に湯王・成湯と呼ばれ,武王・武湯とも呼ばれる。また甲骨文の研究から,殷王朝の先王として甲骨文にみえる大乙・唐・成は湯王をさすものと考えられている。亳(はく)に都し,名臣伊尹(いいん)の補佐を得て,葛・韋・顧・昆吾を征討した。ついで夏王朝最後の王である桀王を討ってこれを滅ぼし,殷王朝を開いたとされる。『書経』湯誓編はこのときの軍令と伝えられる。なお『書経』には湯王に関するものとして湯誥・伊訓などの諸編もあるが,現在伝わるのは後世に偽作された偽古文である。また段王朝の後裔である宗国の廟歌を集めた『詩経』商頌の玄武・長発・殷武の諸編には,湯王の功業が讃えられている。