●同一性 どういつせい
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精神分析家,エリクソンにより導入された精神分析的自我心理学の概念。現在の自分が,生育史を通じた時間的流れのなかでの連続性と他者とは異なる独自性をもった一貫した存在であり,同時に,役割の達成,価値観の共有などを通して,他者や集団とのあいだに何らかの本質的な性格を永続的に分かち合っていることおよびその感覚を意味する。同一性の形成は,青年期に問題となり,それまでの同一化(…としての自分)を取捨選択し,自分で自己同定する自分としてのまとまりをもった全体として再配置することにより生まれる。種々の同一化を統合する自我の機能の側面には“自我同一性”をあて,主観的に体験される統合的な自己の側面には“自己同一性”をあてる。同一性の形成に失敗した状態は,同一性拡散と呼ばれ,選択の回避,対人的かかわり合いの拒否と孤立感,時間的展望の拡散,勤勉さの拡散,否定的同一性の選択などとなって示される。