●島夷誌略 とういしりゃく
アジア 中華人民共和国 AD
元の汪大淵撰。1巻。東南アジア・インド・アラビア・東アフリカなど99カ国の紹介(位置・風俗・物産・歴史・社会など)と,諸国の奇聞を集めた「異聞類聚」の計100項よりなる。汪大淵は1311年(至大4)生まれ,1330年(至順1)から数年間と1339(至応5)〜1344年(至大4)の2度南海諸国を巡遊した。本書は,その見聞にもとづき1349年(至正9)ごろ一応成立,1351年(至正11)ごろ決定版が完成した。『嶺外代答』『諸蕃志』などの先行南海史料が,市舶司等での来航者からの聞き取りにもとづくのに比して,著者自身の南海巡遊にもとづく本書の価値は大きい。なお当初は『島夷誌(志)』と呼ばれ,のちに伝写中の節略によって『島夷誌(志)略』と称されたらしい。
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