●ドヴァーラヴァティー
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タイのメナム河下流域を中心に7〜11世紀に栄えたモン族の国。玄奘や義浄は杜和鉢底国・堕羅鉢底国と記し,その発音は,ナコンパトムが発見した銀メダル刻文(7世紀)から,南インドのパルラヴア文字によって判明した。扶南(カンボジア)の衰退に乗じて北タイのハリプンジャヤ(モン族の国)とともに独立し,マレー半島中部からラングーン地方へ遠征した。7世紀半ばには唐へ朝貢し,象牙や大珠を献上して良馬を手に入れ,また銀銭を使用したという(旧唐書,通典)。8世紀以後,スマトラのシュリーヴィジャヤの侵略により衰え,中国文献からその名が消え去った。インドのグプタ美術の影響を受けたドヴァーラヴァティー様式の仏教美術が栄え,ヴィシュヌなどのヒンドゥー教の神像・大乗仏教の観音菩薩像・クメール(カンボジア)様式の仏像・シュリーヴィジャヤ様式の青銅仏像(マレー半島北部で発見)など,モン族文化の繁栄を物語っている。