50音順    検 索

●弩 ど

AD 

 おおゆみ・いしゆみとも呼ばれる仕掛弓の一種。矢が安定するように置く溝のついた腕木を弓の中央に直角に装置し,腕木の一方に設けた引き金に引き絞った弦をかけ,引き金をひいて矢を発射する。通常の弓と異なり,水平にして用いる。中国大陸南方の発明と考えられ,紀元前の中国,戦国時代にすでに出現しており,以後中国の主要武器の一つとなった。ヨーロッパへも早くに伝わり,古代ローマ軍は大型で強力なものを使用し,中世ヨーロッパではさらに機械化したものが出現した。中国周辺各地の諸民族でもは近年まで用いられ,アフリカにも伝わっているが,これを動物を獲るわなに利用した例も北アジアやアメリカ大陸,アフリカに広く見られる。それは,動物の通り道にむかって仕掛けるもので,留め具に結んだ綱を道に張り渡し,通る動物が綱に触れることによってひいた絃の留めがはずれて矢が発射されるという仕組みである。アイヌが熊猟に用いたアマッポはその一例である。